第8回シップリサイクルセミナ-室蘭

2018年1月25日(木)
場所:中嶋神社 蓬崍殿

8回目を数えます「シップリサイクルセミナ-室蘭」が室蘭市蓬崍殿にて行われ、約100名の方々にご来場いただきました。

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このセミナ-は、環境や安全に配慮した船舶の解体・高付加価値な製品への再資源化を図るため、先進国型シップリサイクルシステムの構築と地域経済の活性化を目指して研究を進めている特定非営利活動法人シップリサイクル室蘭が共催、その理事長を務めている清水教授が籍を置く室工大が主催となって開催されました。シップリサイクルを巡る国際情勢も日に日に変化しており、海外主要解体国の動向、条件発効に関する最新情報、並びに日本の対応について理解を深めていただくため、このような催しを毎年開催しております。今回、市民の方々にもっと身近にシップリサイクルを知っていただくため、カフェ形式のセミナ-として開催、軽食をいただきながら皆さんとの対話形式で理解を深めていただき、また、お子様をお連れいただいて参加される方のため、お子様も楽しめるものづくり体験教室も開催いたしました。

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会場には、シップリサイクルを紹介するパネルや2010年に解体を実際に行ったPCC船の備品も展示され、間近でご覧いただきました。

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まず初めに、理事長である清水先生が分かりやすくかみ砕いて「シップリサイクル」を説明いたしました。廃船を解体し再利用するというシップリサイクルは、現在、主に発展途上国で環境に負荷をかけ、作業している人の命を危険にさらして行われています。日本そして室蘭から安全で環境にやさしい「新しいシップリサイクル」を作り上げ、世界の海と尊い命を救うために皆さんにも関心を持っていただけるよう、ご説明いたしました。

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第二部では、冒頭に室蘭市立桜蘭中学校の生徒会執行部4名の方々がこのセミナ-に是非参加したいとのことで、NPO法人シップリサイクル室蘭へ若い観点からの質問をぶつけていただきました。

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理事長の清水先生、副理事長の仲條靖男氏、同じく副理事長 北山茂一氏が登壇して中学生からの質問に答えましたが、大人顔負けのかなり鋭い質問も飛び、大人も考えさせられる機会を与えていただきました。

続いて、市民の皆さんに登壇いただき、先程から登壇している理事長、副理事長とざっくばらんに対話をし、シップリサイクルの効用や問題点等を話し合っていただきました。市議会議員 南川氏、ナニナニ製菓 庭山氏、主婦 高山氏3名にご登壇いただき、今までシップリサイクルとは縁もゆかりもない方々からの率直な意見を参考にさせていただきました。

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来場された方々からも盛んに質問が飛び、時間の許す限り答えさせていただきました。

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第一部の始まる前と第二部終了後には、お子様も楽しめるように、ものづくり体験教室が開かれました。金属をリサイクルする一例として、錫と鋳型を使ってキ-ホルダ-を作る鋳造体験を開きました。

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また、ペットボトルをリサイクルして作る「ピ-ク」の体験教室も開きました。これは、ペットボトルの一部を円柱形状に切り出し、テ-プを巻いて作成、ジャイロ効果を利用した
飛行玩具で、飛距離を競います。お子様だけでなく、大人の方も童心に帰って笑顔で飛ばし合いをしていました。

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今回は、「シップリサイクル」というちょっと難しそうなテ-マに対して、市民の方々にもっと理解を深めていただき、室蘭で船をリサイクルできたら室蘭はもっと盛り上がるのでは・・・というコンセプトで開催いたしました。問題点は山積みですが、これからも皆さんに情報提供をしながら、共に考えていきたいと思っております。

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