第3回 エコ・リサイクル型ものづくりシンポジウム

蓬莱殿にて「第3回エコ・リサイクル型ものづくりシンポジウム」を開催いたしました。
エコ・リサイクル型ものづくりプロジェクトとは、平成23年度より文部科学省の運営交付金採択を受け、平成23年度より4年計画で発足したプロジェクトで、「環境に配慮したものづくり実践教育システムを構築し、将来の持続的環境(サスティナブル)型社会の実現に寄与する若手高度技術者の育成を目指し、一連のものづくりの工程に《環境》を介在、体得させて、視野の広い創造性豊かな高度専門人材を育み、科学技術の発展に貢献する」というものです。
このプロジェクトの一環として、昨年度に引き続きこのシンポジウムを開催いたしました。
今回は「環境教育とものづくり-実践教育と産学官民連携のあり方-」と題して、室蘭工業大学のエコものプロジェクトの取り組み紹介とその成果を小中高校の環境教育に取り入れてもらうための啓蒙活動を目的としております。
当日は、学校教育関係者や本学関係者、産学官及び一般市民およそ130名にお越しいただきました。

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最初に室蘭工業大学 佐藤 一彦学長から開会のお言葉をいただきました。

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続いて、室蘭市長 青山 剛氏による基調講演で、テーマは「産学官民連携によって生まれる環境・ものづくり教育」です。時折室蘭出身の芸能人等の話を織り交ぜながら、産学官民連携のあり方を講義いただきました。

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質疑応答の時間では、積極的にご質問いただきました。

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基調講演終了後、室蘭工業大学 ものづくり基盤センター センター長である清水教授よりこの後の事例紹介とブ-ス展示についての案内があり、事例紹介へと移りました。

まず始めの事例紹介は、室蘭工業大学 しくみ情報系領域 永野教授で、テーマは「カーボンフットプリントでCO2排出量を見える化」です。カーボンフットプリントを使って環境に優しい店頭表示を実践している事例等の紹介がありました。

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続いての事例紹介は、室蘭工業大学 くらし環境系領域 吉田教授です。テーマは「ものづくりでの環境評価~壊して測る~」です。家電のリサイクル問題を取 り上げ、実際に教育現場でも小型家電を壊す実験をしてみることが、子どもたちにリサイクルを考えさせる上で有効なのではないかというお話がありました。

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三番目の事例紹介は、室蘭工業大学 ものづくり基盤センター センター長 清水教授で、「シップリサイクルを通してのグローバル型環境教育の試み」です。 島国であるにもかかわらずシップリサイクルを他国に任せている日本の現状や途上国でのシップリサイクルの現状を紹介しながら、環境に優しいリサイクルをこ の室蘭で実践している手法を教育現場でも紹介しているというお話がありました。

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事例紹介後は、会場内に設けられた展示・実演ブースを自由に見学や体験、質問をしていただきました。会場に大学関係による本プロジェクトの研究成果や胆振管内にあるものづくり関連企業、異業種交流団体等13ブース設置し、それぞれ特色のあるブースを見学いただきました。
各ブースを紹介します。

・室蘭工業大学 ものづくり基盤センター エコランプロジェクト
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・室蘭工業大学 理系女子応援プロジェクト~鋳造実演~
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・NPOシップリサイクル室蘭
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・室蘭工業大学 カーボンフットプリント 永野研究室
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・室蘭工業大学 リサイクルと環境適合設計評価 吉田研究室
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・室蘭工業大学 ものづくり基盤センター~3Dプリンタ実演~
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・室蘭工業大学 環境分析プロジェクト~分析機器展示~
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・興和工業株式会社
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・北海道曹達株式会社
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・株式会社アール・アンド・イー
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・産学交流プラザ「創造」
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・室蘭工業大学 地域共同研究開発センター
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・(公財)室蘭テクノセンター
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各ブースには人だかりができ、興味深く見入っている方々が見受けられました。今後教育現場でも参考になるブースが沢山あったのではないでしょうか。

このシンポジウムを開催するに際し、学校関係職員の方々、及び関係各所の方々に沢山の御協力をいただき、感謝申し上げます。

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